2018-05-09

「既存のコードがそうなっているから」は逃げる理由になりがち

何らかの追加実装の作業をしているとき、往々にして既存のコードと類似した実装をする、あるいはそうできる場面に遭遇することがあると思う。

このような時、既存のコードと同じパターン・同じ構成で実装するというのは1つの選択肢になる。 なぜならそのように書いたコードは、現在のコードとの調和を保ちつつも「既に動いている」という実績を持ち合わせているからだ。 多くを考えること無く、短時間で動くコードを実装できることも開発者には嬉しい点だ。

一方このやり方は、考えることから逃げる理由になりがちであるとも感じる。 本来であれば要件に応じた最適なコードを自分の中で考えるフェーズがあるはずだが、既存実装があるとこのフェーズをすっ飛ばしてしまうことができる。

既に動いていたとしても、既存のコードが適切な実装であるとは限らない。仮に適切であったとしても、今から追加をする段階で適切ではなくなる可能性も高い。

既存のコードを踏襲するにあたっては、「自分だったらこの要件をどう実現するか」をゼロベースで考えることや、「本当にこの既存実装は適切か」、「より良い実装は無いだろうか」というような点をまずは考えることを意識したい。

体験としては既存の実装は少なからず改善点を抱えているので、調和なんて知ったことかくらいの勢いで、自分が考える最適実装に仕上げるのがいいんじゃないかと感じている。