『知識ゼロからの宇宙入門』を読んだ
『知識ゼロからの宇宙入門』を読んだ。
読みはじめた動機
突然、宇宙について知りたくなった。その理由は自分でもよくわからない。
感想
斜め読みというか、ちょっと考えたくなるような場所でも無視してどんどん読み進めたので、そんな読み方での感想を書く。
まず全体としてはタイトルの通り、ほとんど宇宙に関する知識が無くても読める本だった。
太陽、地球、月の説明からはじまり、太陽系、銀河系...と読み進めていくうちに徐々にスケールが大きくなっていく(中盤過ぎまで)。
途中、宇宙のあまりのスケールの大きさに理解が追いつかなくなった。
地球の約109倍の大きさを誇る太陽(直系 約139万2,000km)がデカさ最強の座を途中までほしいままにしていたのに、ベテルギウスという恒星はなんと太陽の900 ~ 1000倍近くも大きいというから驚きだ。さらに、そんなベテルギウスだって所詮は1つの恒星に過ぎず、星々の集まりである銀河は宇宙空間に1000億個以上あるというのだ。
ドラゴンボールに例えると、ピッコロ大魔王最強かよって思ってたらサイヤ人が出てきてナッパマジ強えーってなってるところにフリーザの戦闘力が53万と知って唖然とする感じです。
ここまでスケールがでかいと自分の小さな悩みなんて考えるだけ馬鹿らしくなりますね?
そして、こういうのを読んでいて毎回気になるのは、これらの情報はどうやって調べたんだろう、というところ。
全部がすっきりわかったわけじゃないけど、本書にもそのあたりは少し書かれている。例えば、めっちゃ遠くが見える望遠鏡を使って地上から観察する方法とか。そこから更に発展して、地上からだと大気に遮られてしまうので、宇宙に望遠鏡を持っていってそちらでより鮮明な観察をする方法とかもあるようだ。その他、様々な探査機が今も宇宙を飛んでいて、そういうところから情報を集めているらしい。NASAは偉大。
初心者目線だけど、本書は宇宙をこれから知ろうという人には優しくかつ体系的にまとめられていると思う。教科書的な側面もある。
また、感覚だけど著者が宇宙大好きなんだなっていうのが感じられてよかった。そういう本は読んでて楽しいんだよね。
もっとちゃんと知りたいと思った事柄
以下、ちゃんと仕組みや原理を理解したいと思ったもの。そのうち調べる。
- オーロラが見える仕組み
- 月の動き
- 日食の仕組み
- 月食の仕組み
読むのにかかった日数
3日
目次
chapter1 太陽と地球 月
- 太陽系の王者 太陽
- エネルギーの源 太陽
- 太陽風が作るオーロラ
- 地球 46億年の歴史
- 命の星 地球
- 地球に季節がある理由
- 月にうさぎが見えるわけ
- 自転しながら公転する月
- 月に隠された魅力
- 幻想的な日食と月食
chapter2 私たちの太陽系
- 太陽系の仲間たち
- 太陽系の誕生
- 暑くて寒い水星
- 鏡のように輝く金星
- 巨大火山のある火星
- 第二の地球候補 火星
- 小さくても仲間が多い 小惑星
- 太陽になれなかった木星
- ガリレオが発見した木星の衛星
- 環が魅力的な土星
- 個性的な土星の衛星たち
- 横倒しで回る天王星
- 一番遠い惑星 海王星
- 神話にまつわる惑星の名
- 太陽系とともに誕生 外縁天体
- 彗星の落とし物 流星
chapter3 夜空に輝く恒星
- 自ら光り輝く恒星
- 意外に少ない星の数
- 崩れてゆく星座
- 踊る連星 気分屋の変光星
- 重さで決まる 星の一生
- 雲から生まれる赤ちゃん星
- 兄弟星の集団 散開星団
- 星を見分けるHR図
- 星の終末 白色矮星
- ドラマを生む 超新星爆発
- 宇宙の灯台 中性子星
chapter4 銀河から宇宙の果まで
- 宇宙の広がり
- 私たちのすみか 銀河系
- ブラックホールをもつ銀河系
- 銀河系とその仲間たち
- 渦巻きだけじゃない銀河の形
- 華やかなスター 活動銀河
- 銀河の群れ 銀河の集団
- 泡のような宇宙の形
chapter5 宇宙の誕生と歴史
- 無から誕生した宇宙
- 夜空にひそむ 宇宙の歴史
- 一番星や銀河の誕生
- 闇の力が左右する 宇宙の未来
chapter6 宇宙の探求
- 変わってきた宇宙の見方
- ロケット開発から月への着陸まで
- 地上から宇宙から 宇宙の観測
- 太陽系の惑星を探る
- 宇宙に滞在 国際宇宙ステーション
- これからの宇宙開発
chapter7 宇宙を楽しもう
- 夜空を見上げよう
- 星を見つけよう
- 月を楽しもう
- 流れ星を見よう
- 「食」を楽しもう
- プラネタリウムに行こう
- 公開天文台に行こう
- HPで宇宙にくわしくなろう
- 宇宙にまつわる遺跡に出かけよう